講座の内容・ねらい

カウンセラーの皆さんは、クライアントからご家族に関するお悩みを聴くことも多いと思いますが、その中に、法律問題が潜んでいると感じたことはないでしょうか。たとえば、「配偶者から長年モラハラを受け続けている」「育児ストレスでつい子どもを叱責してしまうが、虐待と疑われないか心配だ」「親の遺産をめぐって兄弟姉妹の仲が悪くなってしまった」「高齢の親の面倒を見なくてはならないが、どういう制度を利用したらよいか分からない」など人間関係の悩みに留まらず法律問題へ発展していることもあります。そんなとき、家族に関する法律知識を持っていれば、クライアントへより共感したり、適切にリファーしたりすることも期待できます。
この講座では、様々な事例を設定して、家族に関する法律問題をなるべく分かりやすく解説します。



【キーワード】
離婚、親権、養育費、慰謝料、児童虐待、遺産相続、成年後見

【参考図書】
裁判事例で学ぶ対人援助職が知っておきたい法律－弁護士にリファーした後に起きること（2022年、誠信書房）

【略歴】
京都大学大学院農学研究科修了、日本たばこ産業中央研究所勤務を経て、一橋大学法科大学院修了、2011年から弁護士登録。現在、家事事件、労働事件、医療事件などを中心に活動中（中野すずらん法律事務所）。
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