かつて携わったダイバーシティ推進の業務で、キャリア意欲醸成の面談を行ってきました。その際、相手の方と向き合うスキルを身に付けたくて、2020年にキャリアコンサルタントの資格を取得しました。その後、広域でキャリア相談を受けるカウンセリング業務に携わることになり、相手の方の心情へ寄り添うスキルをより深めたいと思いたち、2021年に産業カウンセラー養成講座の門を叩きました。
10カ月コースの長丁場では、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間との出会いがありました。そんな仲間とのライブのセッションは、実はリアルな悩み相談の場として自分を振り返るきっかけになり、カウンセリングの効用を自ら実感。同じ事柄でも、人によって見え方、捉え方は異なるという、別の視点の受け入れ方、気付きの重要性も感じました。
また、講座では経験と包容力、人間力に溢れる先生方とのご縁にも恵まれました。クライエントの感情を「拾う」と表現した時には、「感情は生き物。両手でそっと包み込むように大切に受け止めるもの」と教えていただきました。私の中で、クライエントに対するカウンセラーの姿勢として、持ち続けたい信条の一つとなりました。
資格取得がゴールではなく、ここからが新たなスタート。業務に限らず、自分がやりたいこと、できることを模索しながら、少しでも多くの方に寄り添い続けたいと思います。
養成講座は「新たな気付き」と「知見を広げる」ワクワクの日々でした。
ワクワク感が自分を成長できるように背中を押し、試験をクリアするパワーを創出してくれたと感じています。
年齢も職場環境も、また受講動機も違う仲間と向き合っての約半年。日々「こんな考えもあるんだ」「そういう捉え方もあるんだ」など新鮮な気付きの連続でした。同じ会社で36年を過ごす私にとっては、視野を広げる貴重な機会となり、新たな気付きの宝庫となりました。
講師からは、面接の体験学習時、解決を急ぐ私に、結果を出すことを急がず「いま、ここで」を意識することの重要性を教えていただきました。お陰でカウンセラーとしての心構えが少しできたかなと感じています。
高い知識・スキル・マインドで向き合っていただいた講師と、同じ視座を持った受講者仲間に感謝です。
ワクワク感に溢れた養成講座で得た多くの知見や気付きは、私にとってかけがえのない財産となりました。
社会人になって30年。50歳代の後半に入った頃、60歳定年後をどう生きるのか?を意識し始めました。同時に、長年、企業で人事の仕事に携わり社員の悩みや相談を受けてきましたが、きちんとした勉強をしていないのはよくないな、とも思っていました。
そんな時、産業カウンセラーという資格があることを知りました。
養成講座では、徹底して自分を見つめなおし「人生の棚卸し」を行うことで、この先自分がやりたいことは何か?をじっくり考える良い機会となりました。
ただ、これは自分ひとりではできなかったと思います。一緒に学んだ年齢、職業もさまざまな仲間がいたからこそ、演習の中で感情を開示し合い、お互いが自分を理解する上で新たな気付きや刺激があったからこそできたのだと思います。
自分自身の将来を考えたり、今の状態を悩んだりしている人がおられたら、養成講座に参加して「人生の棚卸し」をすることで、自らを見つめなおすことをお勧めします。
私がシニア産業カウンセラー(以下シニア)育成講座の受講を開始したのは、2018年5月でした。当時私は金融業に従事していましたが、産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取り、いつかカウンセラーとして仕事をしたいという夢を持ち始めていた頃でした。もっと学びたいという気持ちと、勉強を続けているなかで何か道が開けるかもしれないという期待にも似た思いもあり、「まずは始めてみよう」と、さして深く考えず行動しました。
いざ始めてみると想像よりハードで、課題はいつも期限ギリギリ、時間・体力・気力などさまざまな壁にぶちあたりながらの4年間でした。それでも続けられたのは、講座が楽しく、確実に学びを重ねているという実感があったからです。そして、新しい仲間との出会い、世界の広がり、より深い自己理解という宝物を手に入れ、キャリアシフトも実現することができました。今春、合格通知を手にして思うのは「あきらめずにやってきてよかった」の一言です。
「シニア」の3文字に重みを感じつつ、働く人と組織のお役に立てるよう、これからも日々楽しく研鑽を続けたいと思っています。
「産業カウンセラーが取れて、タマゴからヒヨコになれたかな」という気持ちで代々木カフェに参加したとき、大勢がいる会場を覗いたらシニア産業カウンセラーについて説明されていました。「コツコツ受けるのは大変だな」と思いましたが、いざ始めてみるとどの講座もとても面白く、「次はどれを受けようか」と考えるようになってきました。事前課題や修了レポートを忘れないために一覧表を作ったのですが、これが自分の励みになりました。
後半は他の講座でご一緒した方にお会いすることが増えて、励まし合いながら受講を進められました。最難関の逐語記録はやはり正念場で、「シニアのレベルになっているのか」「本当に合格できるのか」と自問自答の日々が続きました。
大勢の講師や一緒に受講した仲間に支えられて、ヒヨコからニワトリになれたかなと感じています。一つの通過点を超えて、学んだことを世のため人のために役立てていきたいと気持ちを新たにしています。
IT業界では役職者として、適応障害のある方と面談する機会も多く、相談にのっていました。2019年会社を退職する事になり、役職もなくOBとして社員と関わっていくには、ライセンスがあればいいのではと思い、説明会に参加し年齢(68歳)も考えずチャレンジしました。
4カ月講習では理論学習 (在宅)を遅延しないように進め、スクーリングは弱点である面接実習に集中しました。実習では相談者の立場を理解せず傾聴し、受容・共感しているつもりでも感情問題点を把握できずにいました。職務経験上、準拠枠があり、それを外し寄り添う事の必要性を講師、実習講師からご指導をいただき「上司部下的面談」はしないよう意識しました。特に少人数のグループセッションは、多くの気付きの場でした。
年齢の高い私でも協会の模擬試験、論述・実技研修は課題を明確化した内容を復習できる場でした。修了生仲間が開催してくれた練習会で多くのフィードバックをいただきました。今後はボランティアとして支援できればと思っています。
3年後に定年退職を控え、その後のキャリアを考えていた時に、同僚からキャリアコンサルタントの資格取得を勧められました。ちょうど長年携わってきた営業から、社会貢献の部署に異動したことも相まって受講を決めました。講師の方から教えていただいたのは、とにかく「傾聴」。会社の研修などで「傾聴」について学んだつもりでしたが、全く違った理解をしており、徹底的に矯正していただきました。長年の会社生活で染み付いてしまった仕事の概念、「課題を解決すること」から「相談者に寄り添い、ご自身での意思決定の支援」に切り替えることができました。
講座修了から試験までの期間、講座で知り合った仲間との練習や情報交換を通して、試験に臨む自信やモチベーションを高めることができました。実は、今の私のキャリアは、仲間と行ったカウンセリングのロールプレイで定めた目標に基づいています。ロールプレイとはいえ、カウンセラー役の方の誠実な対応によって自己理解を深め、目標を定めることができました。今でもその仲間に感謝していますし、キャリアコンサルタントの存在意義を感じることができました。
当時、私が抱いていた不安や不満は、多くの方に共通することだと思います。自身の経験を活かし、少しでもそうした方々のお役に立てればと願っています。
私は、当時人事部にて業務をしていた際、仕事や日常生活を通して人々が幅広く人生設計をしていくためのサポートがしたいと思ったため、キャリアコンサルタント資格の取得を目指しました。
養成講習では、座学での理論学習、演習でのロールプレイ、並行して自宅ではEラーニング学習など・・・。普段仕事をしている自分にとって勉強する量は多く毎週大変でしたが、講習で出会った受講メンバーと勉強の進み具合の確認をしたり、試験勉強方法の共有をしたりなど、互いに切磋琢磨しながら進めることができました。
演習では、講師の方々やグループメンバーの方々から、基本姿勢の他、自分の話し方の癖や表情、声の大きさなど、細かいところまでご指摘をいただき、改めてキャリアコンサルティングは『全身でクライアントに向き合い支援していく』ということを学びました。自分自身の課題を客観視することができ、自分自身にも向き合うことができ、とても良い時間でした。
資格を取得した後も、社会の変化を常にキャッチしながら、自己研鑽に励んでいきます!
キャリアコンサルタントとして活動するなかで、一人ひとりに寄り添いより良い支援をするためには、常に継続した研鑽が必要であり、より深い知識と技能を身につける必要があると思い、2級キャリアコンサルティング技能士を目指しました。
試験対策講座(論述、面接)を受講して、直近の試験傾向や多様な視点を学び、過去のケースを用いた実践的な面接練習を行い、自分自身のCCとしての関わり方を客観的に立ち止って考え、講師より具体的なアドバイスをいただけたのは、試験に臨む自信につながりました。
と同時に、日本産業カウンセラー協会で出会った、同じく2級技能士を目指す仲間と自主練習を行ったことは、何よりも私の大きな支えとなりました。特に受験票が届き、面接試験ロールプレイケースの内容が分かったあとは、自主的に何度も集まり、CC役、CL役、OB役を交代で担い、フィードバックをお互いに行いました。まさに切磋琢磨です。直前まで励まし合えた仲間がいたことは、私を合格まで導いてくれました。仲間の存在に感謝しこれからもずっと研鑽を続け、キャリアコンサルタントとしての役割と使命を果たしていきたいと思っています。