講座の内容・ねらい

従来の典型（メランコリー親和型）ではない、非定型うつ・抑うつ状態に対し、薬効や休養による効能を期待しにくい中で行い得る心理臨床的なアプローチについて、実例を検討しながら学びます。症状の管理や認知・行動の修正では寛解しにくい非定型うつだからこそ、心理臨床的アプローチが奏功することがあります。どのような例に対し、どのようなアプローチが奏功し得るのか、また、「寛解」や「職場復帰」以外の転帰に至る例も多い実情について、それを心理臨床上どう理解し得るのかを検討します。
G-051＜基礎＞で採り上げる「うつ病・抑うつ状態と混同されやすい周辺の障害・疾患」に関する基礎的理解が得られていることを前提に講義・ディスカッションを行います。本講座では基礎的知識についての講義は行わず、事例検討から始めますので、その旨ご了解の上受講してください。