講座の内容・ねらい

本講座は、9月の自殺予防週間に合わせ、企画しました。
近年若年層の多くが、SNSを日常的なコミュニケーショ ン手段として用いている現状を踏まえ、自殺防止を目的としたSNSが活用されるようになりました。
SNSは「匿名化で、安心して相談しやすいツール」 であり、とりわけコミュニケーションが苦手な人、誰にも相談できず悩んでいる方などにとっては、電話や面談よりも本音を語りやすい媒体となっています。
深刻な悩み、伝えたいことを文章で正確に表現することは難しく、また表現されているものを十分に読み取ることができるわけでもありません。
トラウマなど様々な辛い思いから「死にたい」「生きていても仕方ない」などこころのSOS相談メールを受け取ったとき、画面上の「文字」でなく、画面の向こうに存在している「相談者」と、どう向き合うかが重要となります。その言葉に込められた相談者の思いや背景を想像、理解する発想と読み取る力がなければ、どんな言葉を投げかけても、相談者の心に響きません。
本講座ではメール相談から相談者は何を伝え、わかってほしいのかなど、言葉にならない本質的な気持ちの部分に触れた文面を考える講座となります。

・講座内で参加者がメール返信を作成し、講師より解説を行います。
・本講座は、2回に渡り、ほぼ同内容の学びとしますが、事例は変更します。
　パート1：トラウマを抱えるケース
　パート２：発達障害を抱えるケース
・1回のみ又は両日の参加も可能です。